モモタロックス
2016/05/24
むかしむかしある所に、貧乏なオジックスとオバックスが住んでいました。
この夫婦は貧乏だったために、子供を授かることが出来ませんでした。
ある日、オジックスは山に芝刈りに、オバックスは川へ洗濯に行きました。
オバックスが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこ、と大きなモモックスが流れてきました。
「おや、これは良いお土産になるわ」
オバックスは大きなモモックスを拾い上げて、家に持ち帰りました。
そして、オバックスとオジックスがモモックスを食べようと切ってみると、なんと中から元気の良いモモタロックスが飛び出してきました。
モモタロックスはスクスク育って、やがて強い男の子になりました。
そしてある日、モモタロックスが言いました。
「僕、鬼ヶ島に行って、悪いオニックスを退治します!」
オバックスにシゲキックスを貰うと、鬼ヶ島に出かけました。
旅の途中で、猫のともっくすに出会いました。
「モモタロックスさん、どこへ行くのですか?」
「僕、鬼ヶ島に行って、悪い鬼を退治するんだ!」
「それでは、お腰につけたシゲキックスを1つ下さいな。お供しますよ」
ともっくすはシゲキックスを貰い、モモタロックスのお供になりました。
そして今度は、芸人のあずまっくすに出会いました。
「モモタロックスさん、どこへ行くのですか?」
「僕、鬼ヶ島に行って、悪い鬼を退治するんだ!」
「それでは、お腰につけたシゲキックスを1つ下さいな。お供しますよ」
あずまっくすはシゲキックスを貰い、モモタロックスのお供になりました。
そして今度は、シマウマのにゅーずぴっくすに出会いました。
「モモタロックスさん、どこへ行くのですか?」
「僕、鬼ヶ島に行って、悪い鬼を退治するんだ!」
にゅーずぴっくすはシゲキックスを貰い、モモタロックスのお供になりました。
こうして、ともっくす、あずまっくす、にゅーずぴっくすの仲間を手に入れたモモタロックスは、遂に鬼ヶ島へやってきました。
鬼ヶ島では、オニックス達が近くの村から盗んだ宝物やごちそうを並べて、酒盛りの真っ最中です。
「皆んな、ぬかるななよ!それ、かかれ!」
ともっくすはオニックスのおしりっくすにかみつきっくす、あずまっくすは財宝で汗を拭きっくす、にゅーずぴっくすはプロピッカーを召喚しまっくす。
そしてモモタロックスも、かたなっくすを振り回して、おおあばれっくす!
とうとうオニックスの親分が、
「まいっくす、まいっくす、こうさんだっくす、たすけっくす!」
と、手をついてあやまりっくす。
モモタロックスとともっくすとあずまっくすとにゅーずぴっくすは、オニックスから取り上げたたからっくすをくるまっくすに積んで、元気よく家に帰りっくす。
オジックスとオバックスは、それを見て大喜び!
その1年後、
モモタロックスに、弟ができたいうことです。
おしまい