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【読者企画】徐東輝さんインタビュー②今後の進路展望

      2016/08/16

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進路展望

小室:社会人になったらどんな職業に就きたいですか。

: 3種類の道があると考えています。ただまだ決めていません。なお、3種類の道とは政治の世界(政治家以外もあります(笑))、政策シンクタンク、メディアです。

政治家への道

小室:1つずつ聞きましょう。まずは政治家になることです。ただ、先ほど参政権がないと話していましたよね。

:私は日本に帰化する手続きを進めています。それが叶えば参政権を得られますし立候補もできます。とはいえ、まだ自分が政界でプレイヤーとして生きていく実感が湧かないです。実力もまだまだ足りていないと考えているので、政治家になるつもりも予定もありません。そこで自分が日本の民主主義を前進させるためにコミットできる職業として、まずは政策担当秘書になることを考えています。今は自分が信じたリーダーが日本を良くしていくためのサポートに徹したいというのが率直なところです。

小室:政治家になるのは簡単ではないということですね。皆の代表になって代議士になるということの重みはかなりのものなのでしょう。政治家に大切なものとしてジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)が要るとは聞いていましたが、地盤を築けるような実力ある人間になろうとすると一朝一夕にはいかないものなのでしょう。

 観点を変えて伺います。政治家には国政での衆参両院議員、地方自治体での議員や首長のポストがあります。どちらに進みたいと考えていますか。

:これから統治機構の構造においてどのくらい変革を起こせるかによるかなと思います。私自身は地方分権がこれからの日本の鍵になると考えているため、まずは国政で政治家の方々と地方分権を実現し、一定の権限委譲が進んだら、次は地方自治体に移って首長を支えるというのが理想だと考えるようになりました。

政策シンクタンクへの道

小室:なるほど。次は政策シンクタンクへの道について聞かせて下さい。

:政策シンクタンクは、非常に魅力的な職場だと思います。政治家や官僚の方々が政策を議論していく上で必要な情報を提供しているし、どんどん政策提言も行っていける。

 ただし、今まで議院内閣制で自民党が政権与党である時期がほとんどだったので、政府・与党に貢献するシンクタンクはたくさんあり、それは善しとするとしても、野党の頭脳になるシンクタンク、政府に対峙する意見を提供するシンクタンクはまだまだ弱いなと感じています。何事も是々非々で議論していく上で、対立軸になり得るためにブレーンが存在することは不可欠だと思います。

小室:米国だと野党に転落、落選したとしても政策シンクタンクに就職して政治に関する能力を磨き続け、選挙に勝てば与党にカムバックすることがよくあるそうですね。実際、ワシントンには民間から政治任命で政府の要職に就く人が沢山います。そう考えると国の中に政権運営能力がある集団が現与党側・現野党側と常時2セットあると言っていいでしょう。そうでないと真の二大政党制にならないし小選挙区制(筆者補足:米国上院・下院のこと。日本の衆議院は正確に言うと小選挙区比例代表並立制)が活きてこない。

 一方、日本では中央省庁が唯一かつ最強の政策シンクタンクと言えます。政権交代が起きると仮定して、民間の政策シンクタンクから野党側の方だけを集めて全閣僚を輩出しようとしても人選に苦労するかもしれないですね。日本では政権運営能力が充分ある組織は事実上1セットしかないと言っても過言ではないかもしれません。

 ただしこれは一人で解決できるような課題ではなさそうですね。

 

メディアへの道

小室:最後にメディアに進む道があります。メディアはどう考えていますか。それこそNewsPicksは有力なWebメディアであり政治に関する記事がたくさん掲載されています。

:メディアには色々な可能性があると思います、ivote関西でもSeiZeeというWebサイトを立ち上げました。

小室:メディアにはどのような可能性があると思いますか。

:メディアは第四の権力(筆者補足:既にある三権は国会(立法府)、内閣(行政府)、最高裁(司法府))と言われており、実際にその通りだと考えています。民主主義において情報へのアクセスは必要不可欠であり、そのアクセスを保証するのがメディアです。このメディアが磨かれた存在であるかどうかは、民主主義の進化においてとても重要だと思います。国民が民主主義を進めていく上でまずもって必要なことは、優秀なメディアによる信頼できる情報提供と国民的議論の醸成だと思います。

 長くTV・ラジオ・新聞が独占してきたメディアですが、インターネットの出現によりWebメディアが次々と出現しました。玉石混交と言われることもありますが、既存の新聞のデジタル版などを含めるとかなりの影響力を発揮しつつあると思います。そしてスマートフォンの出現によってそれはさらに加速し、ユーザーにすぐその場で情報を提供できるWebメディアの影響力は今後もどんどん大きくなるでしょうね。

小室:Webメディアの隆盛で従来のメディアは駆逐されるのではないか、ということですか。

これまでのTVや新聞の意義が大幅に失われることはないだろうと思います。TVは今後も電波という強力な媒体を使って大きな影響力を行使し続けられますし、新聞は足を使った丁寧な取材から導かれる信憑性の高い記事を毎日発信しています。TV離れ、新聞離れは一定のところで止まるのではないでしょうか。

 よってTV・ラジオ・新聞を含めて進路を考えてみたいですし、私自身は今後も「政治・法」をテーマに、世界に発信していきたいとも考えています。

小室:どのメディアに進もうか絞りこんでいないといないということですね。さて、どのようなテーマをどのように発信していきたいですか。

政治に関し、当分、私は若者/無関心層をターゲットに発信したいです。どれだけ彼らがこの分野を鬱陶しく感じず、気軽に触れられるのかを追求していきたい。複雑で難しいことをできるだけ噛み砕き、分かりやすく伝えるようにすることを胸の内に留めておき続けたいですね。これは処女作として執筆した『在日韓国人京大生が教える、憲法の視点からの日韓問題』を書いていた時にも猛烈に意識したことでした。

小室:ivote関西で行ってきたことと符合しますね。聞いているうちに徐さんが何人か出現してあちらこちらで活躍できるようになったらいいなと思えてきました。

若者長会議2015でのヒトコマ。将来誰に語りかけるようになるか。

若者超会議2015でのヒトコマ。将来誰に語りかけるようになるか。

 

続編は来週月曜日午前7時に掲載予定です。

■本記事の目次
第1回:若者と政治
第3回:大学生NewsPicksピッカーの皆さんへ

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