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【金子将昭】勇気を出すためにダルマと共演?!和風ジャズピアニストの人生

      2016/08/13

紙芝居で人生をたどるシリーズ【2人目】12465233_951203694954608_2112179665_o
「紙芝居で人生をたどるシリーズ」では、様々なジャンルの人物の人生にスポットライトを当て、紙芝居形式で送っていく。今回は和風ジャズピアニスト金子将昭さんにインタビューをさせていただいた。

 ギターに熱中した少年時代

チクタク・・・

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1982年8月31日13時56分、富山県高岡市に一人の男の子が生まれた。

彼の名前は金子将昭。

金子の幼少時代は、暴れん坊で目立ちたがり屋の少年だった。そのキャラクターもあり、小学校低学年の時には、放送のクラスの人気者コーナーで紹介されたこともあったという。

そして小学生の頃には、サッカー、水泳、空手、卓球、などさまざまなスポーツにも挑戦していた。しかし、飽きっぽい性格だった彼はそのどれもが長続きせずに、数か月から数年で辞めてしまっていたのだ。

そんな彼だが、ある時、ただ一つだけ長期にわたって夢中にさせるものに出会った。

ギターである。

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小学六年生の時、友達の弾いていたギターを見て、金子もそれがほしくなり、早速ギターの入門セットをすぐに買ってもらった。そしてそれからというもの、高校でドラムを担当した時を除いて、大学まで長期にわたってその魅力にとり付かれていく。

 

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金子将昭(かねこまさあき)

1982年生。富山県高岡市出身。現在は、サポート仕事と和風なジャズを演奏する自己の音楽活動と並行しながら、ジャズを演奏とトークでお伝えするYOUTUBEチャンネル「ジャズスタンダードちゃんねる」、「百人一首曲付けプロジェクト」、日本初の音楽理論Webマガジン「サークル」編集長、合同会社 前衛無言禅師(ぜんえいむごんぜんじ) 代表社員、東京音楽理論研究大学主催、音楽共有アプリ「lepot」の開発、スマホ動画でサクッとレッスン「Ongaccoh」、フリーランス向けの確定申告サイト運営など多岐に渡る。

 

ギターからピアノに転向

金子は、高校を卒業すると音楽大学に進学し、当然のことながらギターを専攻した。

しかし初めはギターを本格的に学べるということに喜んでいた金子だったが、徐々に周りの学生のレベルの高さという障壁が立ちはだかる。そしていつしか、音楽大学に集まるいわば精鋭たちの中で、ギターに対する情熱は色褪せていった。

そのときに偶然出会ったのが、今の職にもつながっているピアノである。当時の彼にとって、初めてやるピアノは伸びしろがあり、自分の可能性に期待したのだという。

その後間もなくして、20才の時にはレストランのBGMでジャズを弾き、お金をもらえるまでに上達した。ギターで磨いた音楽のセンスは、ピアノの上達にも多少貢献したようだった。

その時初めて自分の演奏によりもらった2000円は、当時の金子にとっては感動的なものだったという。というのも、金子は彼の演奏がこの対価に見合っているものかどうかについて確信が持てなかったからである。

どんより

そんなある日のこと。

当時ピアノのレッスンの業務委託を引き受けており、教えていた生徒から神妙な面持ちで、「話がある」と言われた。

自分の教え方に自信のなかった金子は、そのことに対する口出しではないかと言う考えが脳裏によぎった。そしてびくびくしながらその生徒にきいたのだ。

金子「何ですか?・・・・」

生徒「先生・・・」

 

 

「私に音楽の楽しさを気づかせてくれてありがとうございます!」

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この出来事が当時の金子の励みになったことは言うまでもない。自信はないながらもピアノを誰よりも楽しんでいた金子の思いが伝わったのだ。そしてそれ以降は、バンド活動、演奏サポートなど、ピアノを活かした活動を精力的に行っていく。

怖さに打ち勝つべく、ダルマと一緒にYouTubeで演奏を開始

27歳までは音楽一色の人生だった金子。しかし27才を境にやりたいことがグラデーション的に変化していった。

27歳までは自分で作り出すのではなく、仕事をもらうということに重点を置いた仕事をしていたが、それが徐々に、仕事を創り出すことに興味が湧いていったのだ。

しかし「何か自分で行動して仕事を作り出していきたい!」と思う気持ちとは裏腹に、「行動することの怖さ」が金子を足踏みさせた。

自分で仕事を生み出し、進めていくということは、そのプロジェクトの出来不出来が直接的に自分の能力を示す物差しになる。

これまで「自分はすごい人間のはずだ」という主観で塗り固めた思い込みを、客観的に現れる「成果」によって知るのが怖かったのだ。

この怖さを払拭するために金子がしたこと、それは、

母親に自分が生まれた時間を分単位まで正確に聞く

ということだった。

遠回りではあるが、自分を客観的に見つめてみようという行動の第一歩である。

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小さいながらもある意味では大きな第一歩を踏み出した金子。それからというもの、金子にとって印象的な日々が徐々に始まった。

社会人になって5年が経ち、金子は「自由でいいんだ」という思いを更に強くしていく。

それまでは、人と違うことをすることに対する恐怖におびえ、行動に移す勇気がなかった。しかし、やりたいことをやるときに周りを気にすることは、エネルギーの無駄遣いである。この「気づき」は大きかった。

自分を客観視することの次のステップとして、金子は、人に気づかれないところでの挑戦をすこしずつ始めることにした。

その第一歩が、フリーランスのための確定申告サイトを立ち上げることである。そして2年後には、音楽理論専門webマガジン「Circle」、その1年後には、和旋法を拡張させた独自の和風ジャズピアノを確立させた。更に、従来のライブハウス主体の活動ではなくYouTubeInstagramVineなどで活動を始めた。
いろいろ
YouTubeの動画で演奏をする際は、ダルマを近くに置き、撮影しているのだという。一見不思議に見えるその理由を金子はこう語る。

 

「理由はとっても情けないんです(笑)。YouTubeを使うのは必須だなぁって頭ではわかってて、でも1人で動画とってしゃべるのはシャイすぎてできず、ではまず2人で!とはじめました。2人に慣れてきて、そしたら次は1人だ!ってなったら2人と1人の間のキャズムがヤバいくらい空いてて。。なので、2人未満で1人以上にしようと。それでダルマと出てみました。1.5人的な感じです。」

 

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大人数を巻き込んで「劇団を作ろうプロジェクト」を発足

YouTubeからの発信は、アーティストにとって今や普通のことになってきつつある。つまり、ひと昔前の、ライブはライブハウスという固定観念を捨て、他にも音楽を発信するという意味でのプラットフォームがあってもよいのでは、と考えたのだ。

しかし、それを実現しようにも、楽器演奏関連の人以外がなかなか見つからないという現状もあった。

そこで金子は、それを可能にするプラットフォームの立ち上げを計画した。名付けて、「劇団を作ろうプロジェクト」である。

このプラットフォームで、劇団アーティストラ、JIPPなどのプロジェクトを打ち出していった。そして劇団アーティストラのプロジェクト内で、シンクロイド技術を用いた公演を行う。

この公演のプロジェクト進行中もあの「怖さ」が金子を足踏みさせた。しかし金子は既に気づいていた。

怖いということは、それだけ行動し続けている証でもある

ということに。

この1年半前までは口先だけだと思われていたかもしれない。しかし実際にこうして形として完成し、見事に公演成功を収めたのだ。

怖さを払拭し、数々のプロジェクトを始動

怖さはありながらも、行動し続けることで払拭した金子はその後も様々なことにに挑戦していく。

2014/10 Jazzをカッコよく可愛く歌うジャズアイドルグループ「JiPP」をプロデュース開始

JIPP

2014年/11 動画でレッスンを受ける「ongaccoh.org」を開始

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2014/12 誰でも音楽が追加できるストリーミングアプリ「lepot」をGoogle play から配信(現在はiOSも配信中)

lepot

2015/3 LINEスタンプ「がんばれ~どうぶつ音楽りろん学校」配信!

gannbare

 

今後の目標は?

最後に、現在進行形で数々のプロジェクトに挑戦する金子将昭の今後の目標を聞いてみた。

今やってることを全部みんなの目に届くくらいの形にしたいですね。後はライセンシングですかね。音楽のストリーミングではなく、アーティストはこれから権利収入で収益あげるモデルに変化していきライブミュージシャンとライブをしないミュージシャンに、別れていくと思います。どちらにせよ、権利が絡むので、誰でも簡単に使えて収益を回すようなライセンシングのモデルを作りたいですねぇ。なんとなくぼやっと考えてます。飲食店のBGMから攻めようと思ってます

やりたいことはまだまだ尽きないようだ。数々のチャレンジを続ける金子将昭から今後も目が離せない。

 

(文中敬称略)

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(撮影:金子将昭、住田広樹)

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