【子猫のグルメ】新宿 東新宿のいわし柳川鍋
2016/08/13
吾輩は猫である。名前は東新宿。
本日はミシュラン一つ星のお店「新宿割烹 中嶋」にやってきた。
開店直後の11時40分。開店からわずか10分しか経っていないにも関わらず、既に10人以上の行列。
並ぶ人間らの手には本、新聞など退屈を凌ぐ準備がなされている。
開店直後でも行列の覚悟は必須か。恐るべし、ミシュラン店舗。
40分待たされてようやく用意された席は、相席の6人テーブル。
上質そうな育ちをした人間の5人家族に囲まれ、東新宿なんとも気まずい。
注文を取りにくるまでの間、気分を紛らわすため店内をキョロキョロ。
どうやらミシュラン以外にも、名だたる賞を総なめしているようだ。でも吾輩、賞状よりもメニューがみたい。
ランチメニューはいわしのみ。その理由は、1年中天然ものが手に入るからとのこと。
銚子、三崎、遠い場所だと北海道で捕れたいわしが料理に出される。
この天然もののいわしを、刺し身、フライ、煮魚、柳川鍋の4つの調理方法から選ぶようだ。
店の女将曰く、刺し身、フライは1品料理のハーフを追加できるので、胃袋が許すなら柳川鍋定食に刺し身、フライを追加するのがおすすめとのこと。
じゃあそれで。
せっかく30分も並んだだから、豪勢にやろうと女将の言われるがままに煮魚以外のいわし料理すべてを注文する。
料理が運ばれてるまでの間、上質な家族の会話に聞き耳を立てると、
お姉ちゃんはいつも柳川鍋しか頼まないね。
恐らくリピーターなのだろう。姉以外の家族は他の料理をローテンションするのに対し、この姉は毎度柳川鍋を頼むようだ。
上質な家族は常連さん。たまたま相席になった客が常連さんと知り、期待感が高まる。
お待たせしました
わずか900円のミシュランランチがぐつぐつと音を立てて運ばれてきた。ふっくらホカホカの新米
味噌汁に、お香。
そして、ぐつぐつ音の正体である柳川鍋。
東新宿としたことが不覚にも
うわぁ、海の宝石箱や〜!
と上質な家族の目をはばからず叫んでしまう。まあ、上質な常連とは正反対の、低俗な一見なのだから許せと開き直り、飯に集中。
むしゃ、むしゃ、むしゃ
う、う、うみゃー。う、う、うみゃすぎる。
むしゃ、むしゃ、むしゃ、ゲプッ
追加のいわしのフライと、刺し身です
ちょうど1杯目を柳川鍋の卵とじで完食した頃に、定食に追加した一品料理が運ばれてきた。
ごはんのおかわりお願いします
ご飯はおかわり自由とのことなので、いわしのフライと刺し身で2杯目を頂くことに。
むしゃ、むしゃ、むしゃ
むしゃ、むしゃ、むしゃ、ゲプッ
こちらおさげしますね
吾輩が食べ終えるのとほぼ同時に、店員が平らげた食器を下げに来た。
まだ食ってる途中でしょうが
柳川鍋の柳川は食べたものの、鍋の方はまだ食べていないのに店員が下げようとしたので、吾輩つい声を荒げてしまった。
バリボリ、バリボリ、ベキベキ
ごちそうさまでした。美味し過ぎて、不覚にも鍋まで食べてしまった。
いわしはもちろん鍋も美味い、「新宿割烹 中嶋」。どうりで、ミシュランに選ばれるわけだ。
【店舗情報】
最寄り駅:新宿
予算:1000円前後
定休日:日曜・新宿
評価:🐱🐱🐱
URL:新宿割烹 中嶋