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【無痛分娩】妊娠のしかた出産のしかたはどうであれ、子への愛に変わりなし

      2016/08/13

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休日は朝からヨガへ行き、昼には中目黒の自然派カフェでランチ。夜にはオーガニックコスメで肌のお手入れ。

いかにもオーガニックを信仰する女性が好みそうな休日の過ごし方です。このような自然派を信仰するオーガニック女子が、最近増えてます。

食品、化粧、衣服など、ありとあらゆる身の回り品をオーガニック化するのはご自身の勝手です。しかし、このオーガニック化を他人に強制することだけは辞めて欲しい。

なぜなら、オーガニック(天然)=良いもの、非オーガニック(人工)=悪いものという考えは、科学的根拠のない妄想に過ぎないからです。

このような妄想は、自身の胸の内に留めるべきで、けっして外部に広めてはいけません。再現性のない理論はただの迷惑です。特に、西洋医学を基調とする医療の世界においては…

ただ悲しいかな。

最近は、医療の世界でもオーガニック教の勢力が拡大しています。例えば、妊娠と出産方法のオーガニック度の違いにより、子供への愛情が変わるという話です。

オーガニック教の彼女らによれば、オーガニックな妊娠、オーガニックな出産でなければ、そこに愛はないとされます。生まれてきた子供に愛情を注げるかどうかは、何十年もある産後期間よりも、わずか1年間の産前で決定するそうです。

なにをもって彼女らが愛情を定義するのかいささか不明ですが、妊娠と出産方法の違いによりオーガニックさが異なるようです。

妊娠方法には、自然妊娠、人工授精、体外受精の3種類がありますが、これら3種類は、性交中に射精された精子かどうかと、卵子と精子が受精する場所が子宮内か子宮外かにより違います。

性交中に射精された精子が子宮内で受精することによる妊娠が自然妊娠。マスターベーションなどで採取された精子を子宮腔内に注入することで人為的に受精させる妊娠が人工授精。試験官ベイビーと呼ばれるように卵子も精子も子宮外で受精させた後に子宮に戻す妊娠が体外受精です。

性交時の精子による自然妊娠は、マスターべション時などの精子による人口受精や体外受精と比べてよりオーガニック。また、子宮内での人工授精は子宮外での体外受精と比べてよりオーガニック。

つまり、自然妊娠、人口受精、体外受精の順にオーガニック度は高いのです。たしかに、言わんとすることはわかります。しかし、そもそも自然妊娠では子を授かれないからこその人工授精、体外受精であって、わざわざ高額な治療費を支払ってまで望んだ子を愛さない親なんているのでしょうか。

また、妊娠方法だけでなく出産方法にもオーガニックさを彼女らは要求します。出産には普通分娩、無痛分娩、帝王切開と主に3種類の出産方法があります。これら3種類は、出産時の痛みの有無と、子供が出てくる部位により違います。

子宮の収縮による下腹部痛、いわゆる陣痛が伴い膣を経て産まれるのが普通分娩。術前に痛みはないが術後に後陣痛があり、子宮壁を切り出し外科的手術で腹部から産まれるのが帝王切開。子宮や腟、外陰部、会陰部からの痛みを伝える神経を麻酔により抑えることで陣痛のない普通分娩が無痛分娩です。

おなかを痛めて産んでこそ母

という伝統的な考えをオーガニック教は継承し、出産時に妊婦が経験する痛みの順にオーガニック度が高いとします。つまりは、普通分娩、帝王切開、無痛分娩の順にオーガニック。

たしかに、言わんとすることはわかります。しかし、そもそも普通分娩により子を産めない状況だからこその帝王切開、無痛分娩であって、わざわざ高額な治療費を支払ってまで望んだ子を愛さない親なんているのでしょうか。

逆子や双子、胎盤が子宮の出口をふさいでいる前置胎盤などのために経腟(普通)分娩に適さないから帝王切開をするのです。また、心臓や肺の具合が悪い妊婦ですと、陣痛の痛みを耐えてる時の妊娠から胎児へ届く酸素が減りますので、その負担を軽くするために無痛分娩を選択するのです。痛みを軽減する以外にれっきとした医学的な理由があります。

以上のように、オーガニック教の彼女らにとって、自然妊娠からの普通分娩こそ、子に捧げる愛が最も溢れる方法のかもしれません。しかし、人為的な妊娠方法、出産方法にはれっきとした医学的な理由があり、それらの選択は子に対する親の愛情の欠如から来るものではありません。

わずか1年間の産前よりも何十年もある産後の方が、時間的にもまた直接触れ合える人間の数的にも愛で溢れるに決まってます。オーガニック教の信仰は憲法20条「信教の自由」により保障されていますが、他人に信仰を強いるような権利は行使しないでいただきたいものです。

参考
1)日本産科婦人科学会HP
2)コウノドリ

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