超絶にかわいい猫写真の撮り方7つのコツ
2016/08/09
@kawauso_cats
本物の猫は可愛いにも関わらず、写真の猫はなぜだか可愛いくない。このような悩みを持つ猫の飼い主さんは多いのではないでしょうか?
この理由は猫でなく飼い主さんにあります。飼い主さんのカメラの腕が未熟なために、猫という最高の素材の良さを引き出せていないだけなのです。
そこで本日は、猫をこよなく愛する写真愛好家のkawauso_catsさんに『超絶にかわいい猫写真を撮るために知っておいて欲しい7つのこと』について、実際に撮影された写真を例に教えて頂きました。
フラッシュは外付けのものを使う
髭男爵も嫉妬するほどのご立派なお髭です。どうすればここまで繊細さに髭の美しさを表現した写真が撮れるのですか?
カメラの内臓フラッシュではなく、外付けのフラッシュ(ストロボ)を使っています。室内では『天井バウンス撮影』といい、フラッシュ光を天井に向けて発光させることで部屋全体を一瞬明るさせます。すると、ブレのない明るい写真になります。
ぼかしは単焦点レンズ
気づいたら猫が主役になっているのはよくあることですが、この写真の猫は明らかに主役です。なぜですか?
単焦点レンズでぼかしてるからです。猫に焦点を合わせ、絞り値を小さくして撮影しています。
とにかく数を撮る
変な顔ですね。猫は1日のうち23時間56分くらいはキマってます。このような変顔の決定的瞬間を撮るためにはどうすればいいのですか?
とにかく数を撮ることです。狙って撮れないものの方が多いです。撮っている特に偶然にあくびをする。伸びをすることがあります。これはあくびをした時の顔です。
遠近法をフイッシュアイレンズで作り出す
未だかつて見たことない視点です。もしかして排水口の中に入って撮影されたのですか?
入ってません。これは、近いものはすごく大きく、遠くのものはすごく小さく歪んで写るフイッシュアイレンズ(魚眼レンズ)を使って撮影してます。キッチンのシンクの中にフイッシュアイレンズを入れ…カメラに水しぶきがかかりますが気にせずに(笑)
フイッシュアイレンズで躍動感を演出
これもまた、未だかつて見たことない視点です。猫を紙飛行機のように空に向かって飛ばしたのですか?
飛ばしてません。猫じゃらしにツラレて飛び跳ねた瞬間を、下からフイッシュアイレンズで撮影してます。すごく大きな足に、歪む壁が良い躍動感を演出してます。
ブワッ!と動き出す感じを露光間ズーミングで演出
速っ!めちゃめちゃ走ってるじゃないですか。流石に、これはいじってますね?
いじってません。これは、露光間ズーミングという手法を用いて撮影しています。猫が自分の方に進んでくるのに合わせて、ズームレンズの焦点距離リングを回しながらシャッターを切るというものです。成功率はかなり低くく、私もうまくいったのはこの一枚だけです。
猫の気持ちになってみる
kawauso_catsさんが、猫を撮影する時に大切にしていることは?
部屋をできるだけ明るくすること、そして猫ちゃん目線になることです。そのために、低く構え、フォーカスは目に合わせます。お顔は下でなく上を向いている方が瞳にキャッチライト(天井の照明が瞳に映り込む)が入り、活き活きした表情になります。
kawauso_catsさんがカメラを初めて手にとったのは今から7年前。現在8歳のモカが1歳の時です。
写真を撮り始めた頃は、モカが可愛くないから写りが良くないのかな?とモカの可愛さを疑ってしまった時期もあったとか…
でも、その原因はモカの容姿でなく、カメラの知識、その知識を活かすための道具、そして猫を可愛く撮ろうとする根気がなかったから。
と、当時を振り返ってkawauso_catsさんは反省しています。
kawauso_cats3種の神器
Canonデジタル一眼レフカメラEOS7D
Canonフラッシュスピードライト430EXⅡ
魚眼ズームレンズAT-X 107DXFisheye