佐々木紀彦編集長がNewsPicksに入った本当の理由
2016/06/29
これは昔昔のお話。
毎年11月に「大相撲九州場所」の開催される福岡県に、紀彦という少年が住んでいました。
その紀彦もすくすくと成長し、見事に大学に進学したということです。
在学中、その時流行りの外資系金融を志望し、見事に内定をもらいました。就活生としては「金星」をあげたのです。
それから大学4年の夏休みにインターンに参加した紀彦。しかし紀彦はその仕事が肌に合わないことを痛感し、内定を辞退しました。そうしてその後にロンドンに短期留学へと向かいました。
ところがどっこい、戻ってくると就職先は全く見つからなかったそうです。この社会からのまさかの「うっちゃり」に、紀彦は相当病んでしまったそうです。
そこで紀彦は、留年せずに卒業し、既卒として就活をやり直そうと思い直しました。
その期間中、紀彦はさまざまな本を読み、自分の人生の意義について深く考えました。そして次第に「歴史に残る「横綱」級の本を作りたい」と思うようになりました。
本人にとっては永遠に続くかに思えた、その長い期間の後、中央公論新社、ダイヤモンド社など伝統のある出版社を中心に応募し、東洋経済新報社からの内定を無事もらうことができました。そしてようやく就活に「寄り切り」を決めることができたのでした。
入社後紀彦は『週刊東洋経済』記者として、自動車業界やIT・ネット業界を担当しました。忙しくはありましたが毎日が楽しく、刺激的だったそうです。
しかしその後、入社5年目に2年間休職し、以前短期留学で訪れたスタンフォード大学に留学することを決意しました。自分より上を見てみたいと思ってのことだったと言います。
スタンフォード大学での留学生活にも慣れてきたある日のこと。
カフェでコーヒーを楽しんでいると、カフェの中に一匹のハチが迷い込んできました。
学生A「やーい。そのハチを撃ち落とせ!!」
学生B「いいぞいいぞ!「つっぱり」をかませ!!」
周りの学生が叩き落そうとしているハチが次第に弱っていくのを見て、紀彦はなんだかそのハチが気の毒に思えてきました。
そこで紀彦はそのハチを助けてあげることにしました。
紀彦「待ちなよ。自分より「格下」の相手をいじめるなんて卑怯だぞ!ハチがかわいそうじゃないか。僕に渡してくれないか?」
そう言って紀彦はその弱ったハチを捕まえ、保護してあげたそうです。
そのハチはこの世のものとは思えないほどの、それはそれは美しいシマシマ模様に風光明媚な顔をしていたそうです。
紀彦はこのハチに「バズ(BAZU)」となずけて、たいそう可愛がりました。
バズの件など、いろいろなことがあった留学の後、日本へと帰国した紀彦はその後もさらなる成長を続けました。そして遂に33歳で『東洋経済オンライン』の編集長に名乗りを上げたのです。
それからというもの、この責任ある「番付」で一心不乱に働く日々が過ぎて行きました。
この間にも紀彦は、サイトの全面リニューアルなどの革新を行い、東洋経済オンラインの月間5300万PVを突破するなどの輝かしい結果を残したといいます。
このような、骨身を惜しまず働いていたある夏の暑い日のことです。その日の暑さ故に、紀彦の身体からは汗が怒涛のごとく流れ出たそうです。
そして勢い余ったその汗がバズに大量にかかってしまいました。
「汗」のかかった「バズ」は下に落とされまいと、必死にもがきます!「汗」の方もさらに勢いを増します!両者一歩も引きません!
「バズ」がかいなを返し、一気に土俵際まで攻めてからの、寄切り!…を狙いましたが、「汗」も負けてはいません!「汗」からつっぱりの応酬です!
「おい、はっきよーい!」
「バズ」は態勢を変えてからの引き落としを狙います!しかし「汗」もそこは読み切っています!「汗」の怒涛のつっぱり、つっぱり、更に左からのおっつけ!
両者一歩も譲りません。
そして汗(ASE)がバズ(BAZU)にぶつかったその時、二人から強い光が放ち、なにやらもやもやと変形しだしたではありませんか。
こうして「ポンッ」とした音がしたかと思うと、そこから雲がもくもくとでてきました。「BAZU(バズ)」と「ASE(汗)」が向かい合って相撲した結果、その雲には「UZABASE」と刻まれていたそうです。
その雲の一部が切り取られ、
しまうま様
が召喚されました。
これには紀彦もたいそう仰天したそうです。
紀彦「こ、これはかの有名なしまうま様!!そしてバズは一体どこに?!」
しまうま様「紀彦、ワシがそのバズじゃよ。弱っていた時に悪魔によって姿を虫に変えられてしまったのじゃ。ハチになったのはシマシマのワシが最後に残したワシである証だったのじゃよ」
紀彦「そ、それがどうして今、元のお姿に戻れたのですか?」
しまうま様「バズであったワシが、元に戻れる条件は唯一つ。一心不乱に物事に打ち込む青年の汗と、日本古来の神事である相撲を取ることだったのじゃよ。なぜ相撲かって?身体に「白黒」つけるためじゃよ」
紀彦「な、なるほど…」
しまうま様「それに、ロンドンのカフェでワシが殺されそうになっていた時、助けてくれて本当にありがとう」
紀彦「いえいえ、とんでもありません!生きとし生けるものの命を大切にするという、当然の行いをしたまでにございます!」
しまうま様「よい心掛けじゃ。おい紀彦よ。この恩返しにお前の願いを一つだけ叶えてやろう」
紀彦「願い…あ、そうだ、あります!私は今の会社での編集長というポジションをとても楽しんでいます。しかし同時に、伝統的な会社でできることの限界を感じつつもあるのです。ですので、「もっと自由な」活動のできる挑戦的なメディアで働いてみたいのです!」
しまうま様「よかろう。そなたの願いを叶えてやろう。そーれっ!」
するとどうでしょう。紀彦の体が宙に浮かび、どこかへと飛ばされてしまったのです。
紀彦「あ〜れ〜〜〜〜〜」
飛ばされた先は経済キュレーションサイト「NewsPicks」のオフィス。
そこで待ち受けていたのは….
もちろん梅田優祐社長です。
梅田「紀彦さん、一緒に頑張りましょう!!」
紀彦はこのNewsPicksからのオファーを快く引き受け、NewsPicks編集長として大活躍したと今も語り継がれています。
おしまい
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