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ストレス社会を闘うあなたに猫を。

拝啓 マスコミ様、小林麻央さん宅を張り込む代わりに乳がんの勉強をしてください

      2016/08/13

kizitora

@korosuke_0709

マスコミ様

拝啓

日夜の張り込みお疲れ様です。ここ1週間、さぞ忙しかったことでしょう。優秀な大学を出て、たくさんのお金を稼いでいるにも関わらず、食事をコンビニのパンにカップラーメンで済ませ、真実を伝ようとする姿勢に対して畏敬の念を禁じ得ません。

たしかに、小林麻央ファンとして彼女が元気になるのかどうかの今後は気になります。しかし、それは治療を施す医療関係者と、身近で支える家族だけが知ればいい話であり、治療も介護もできない世間一般の人間が知るべき内容であるとは思えません。

もちろん、あなたの仕事は世間が知りたいと思うことを伝えることですので、小林麻央さんの現状を伝える行為そのものを否定する気は毛頭ございません。ただし、ただ現状を伝えて終わりにするのではなく、どうせなら小林麻央さんをきっかけに乳がん検診に興味を持った女性に対し、検診を受けるべき女性とそうでない女性についての正しい知識を世間に伝えて欲しいのです。

なぜなら、小林麻央さんは33歳という若さにも関わらず乳がん検診を受診したことで乳がんによる死を免れるかもしれない例外だからです。もし乳がん検診の推奨年齢である40歳以上になるまで検診を受診していなかったとしたら、完全に手遅れの段階で発見されていたに違いありません。

乳がんは女性が最もなりやすい癌ですが、20、30歳代で乳がんになる女性は稀で、大半の女性は40歳を過ぎてから乳がんになります。また、乳がん検診は受けてない人に比べて受けた人は死亡率が約20%減少すると証明された数少ない有効な検診の1つですが、その効果はあくまでも40歳を超えた女性に限る話です。最近の米国の研究では、検診を受診すべき年齢が40から50歳に引き上げられていますが、日本では40歳を超えたら2年に1回の頻度で検診を受診すべきとの見解で一致しています。

以上のことから、小林麻央さんをはじめ40歳未満の女性に対して科学的根拠に基いて乳がん検診の受診を推奨はできません。しかし、現に小林麻央さんは検診で乳がんを発見したのですから、明日は我が身と心配するのが女心です。そこで、まずは下記のような自己検診を月に1回の頻度ですることから始めてはどうでしょうか?

nyugan

a: 鏡に向かい,腕を上げて,乳房の変形や左右差がないかをチェックする
b: 渦を描くように手を動かして,指で乳房にしこりがないかをチェックする
c: 仰向けになって外側から内側へ指を滑らせ,しこりの有無をチェックする

患者さんのための乳がん診療ガイドライン

この自己検診により乳房に異常を見つけた人は40歳未満であっても、直ちに検診を受診すべきです。

あっ、話は逸れましたが以上のような内容は、すべて『患者さんのための乳がん診療ガイドライン』に書かれています。つまり、医療が専門でないあなたでも張り込みする時間の代わりに勉強すれば小林麻央さんを通じて乳がんについてくわしく知りたいと思った人が必要とする情報を伝えることができるのです。

乳がんは他の癌と比べて進行が遅い癌ですので、手術に成功しても10年は再発の可能性があります。つまり、あと最低10年は取材をする可能性があるのですから、もう少し意味ある報道ができるよう乳がんの勉強をして欲しいものです。

芸能人は、芸能人である前に一人の人間です。人間としての尊厳を踏みにじってまで取材すべき内容かどうか?優秀な頭を使ってもう少し考えていただけますと幸いです。

敬具

どくたあ すまあと

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