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【オプジーボ】あなたは3ヶ月の命に3000万円支払いますか?【がん免疫療法】

      2016/08/13

British short hair

@aremi.cho

この記事は、命の重みについてお金で考えるためにあえて具体的な数値を記載しております。あくまでも仮の話であることをご了承いただけますと幸いです。

日本には1億2616万3576人の人が生きています。そのうちの0.1%にあたる13万3500人が毎年新たに肺癌になり、0.06%にあたる7万7200人が毎年肺癌で亡くなります。

しかし、この亡くなった7万7200人のうちの2万3005人、つまりは日本人全体の0.01%の命が今年は助かる予定です。なぜなら、日本の製薬メーカー小野薬品工業が夢の薬の開発に成功したからです。この薬の名をオプジーボといいます。

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この薬により、肺癌で亡くなる日本人は7万7200人から2万3005人減った5万4195人、つまりは東京ドーム1個分に収まる予定です。この薬のおかげで0.01%もの命が助かることに喜びを感じる反面、懸念されることが1つあります。

それは、この0.01%の命を助けるために2兆2702億4687万1880円ものお金を支払わなければいけないことです。2014年度の総医療費が39兆9556億円ですので、6%もの医療費をたった0.01%の人のために充てる計算です。

さらに驚くべきことは、薬を使わない99%の人がこの薬の費用94%を負担しなければいけないことです。このような不平等が生まれるのは、日本が相互扶助の精神に基いた医療制度を採用する国だからです。

窓口で支払う医療費の金額が3割となる国民皆保険、単月で支払う医療費の上限金額が定められた高額療養費のおかげで、日本ではどんな金持ちであっても年間1人当たり3459万6874円もする薬をわずか207万3278円で使えるのです。

ただし、他人のお金だからといえなり振りかまわずこの薬による治療を希望するのは遺憾です。なぜなら、どれだけ莫大な金を積んで買った薬であっても命までは買えないからです。

世間では夢の薬と騒がれているオプジーボですが、それは既存治療と比較した意味での夢です。他の薬と比べてわずか3ヶ月命を長く伸ばしたに過ぎず、肺癌を完治させたわけではありません。オプジーボで今年助かった0.01%の命が、来年には亡くなっているのです。

命の重みはけっしてお金で計れません。しかし、患者、その家族、医師だけでなく国民皆がこの薬の当事者です。日本人の0.01%にあたる2万3005人全員の命を昨年よりも3ヶ月長く延ばすために2兆2702億4687万1880円もの大金を支払うべきかどうか?当事者として真剣に考えるべきです。

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