Pokemon Goのオーストラリアでの熱狂っぷりを調べてみたら想像以上だった話
2016/08/13
@hitomi__1014
「はぁ・・・。
メルボルンに来てみたはいいものの、誰も頼れる人はいないし、寒いし、人でごった返しているし。大都会に押しつぶされて飲み込まれそうだょ・・・こゎぃょ〜・・・。
もうマヂ無理・・・。ずっと部屋に引きこもっていょぅ・・・。」
――そんな時だったんだ。僕のスマホから、突然声が聞こえたのは。
「どうしたんだい?そんな暗い顔して。」
「あ、あなたは?」
「私はウィロー博士。ポケモンの研究をしているんだ。よかったら、君もポケモン図鑑の完成のために手伝ってくれないかい?君の力が必要なんだ!」
「僕が、ポケモントレーナーに・・・?
そういえば僕、小学校の頃は夢中でポケモンやってたっけな・・・。寒空の下、通信ケーブルを使って友達とポケモン交換したり。僕が先に、ポケモンマスターになる!なんて言いながら。ははは・・・。」
「博士、分かりました!博士の夢、手伝わせて下さい!僕、外に出ます!さっそくメルボルンの街を、冒険してきます!」
――博士はただ微笑んで、口には出さなかったけれど、僕には博士の本心は分かっていた。僕に、外に出る勇気をくれたんだ。
――引っ込み思案な僕の背中を押してくれるのは、いつだってポケモンだった。昔も、そして大人になった今でも・・・。
「よしよし。これでまた1人、無償の図鑑作成ボランティア、ゲットだぜ!」
みなさんこんにちは、ともっくすです。好きなポケモンは、もちろんニャースです。
任天堂から配信されたスマートフォン用ゲームアプリ、Pokemon Go。残念ながら日本での配信はまだのようですが、世界各国で盛り上がっている様子が報道されていますね!
特にアメリカでの熱狂ぶりがよく報道されるのですが、配信が始まった国の1つ、ここオーストラリアでもなかなかの盛り上がりと聞きましたので、これは是非プレイしてみようと思い立った次第です。
何と言っても、
なんとNyasの手を借りたいという、博士からの直々の依頼があったわけですから、これはやるしかありません。Nyasもここまで有名になったか・・・。
日本用のアップルストアではDLできませんので、オーストラリア用のアカウントにてのDLとなります。
こちらはオーストラリアのアップルストアの(無料)アプリランキング。まぁ当然のように、1位ですね!
ちょっと補足で他のアプリも眺めると、日本と違いSnapchatの勢いがやはり目立ちますね。日本だとこのあたりにLINEが入ってきますが、オーストラリアのストアで見てみると、163位でした。こちらでLINE使ってるのは、一部のアジア人ぐらいですね。
さて、ポケモンですが、ランキングと共にそのレビュー数も5000超えと、まさに桁違い。ここからも人々の熱狂っぷりがわかりますね。せっかくなので、レビューをちょっと覗いてみましょう。
☆5が最も多いですが、2番目に多いのはなんと☆1。これは少し意外でした。リリースしたてのアプリはシステムやバランスなどに穴がありがちでしょうし、まぁ仕方ないことなのでしょうかね。
Most Helpful(参考になった)コメントから、少し見てみましょう。
提供された情報の虚偽と問題が多すぎる。①接続問題が頻繁に起きる。②よくフリーズする。③追跡機能が不正確。④ゲームの説明が少ない。⑤ジムバトルが未熟。
☆1のレビューは、やはりバグ問題についてが多いです。GPSを使った機能については、スマホ本体の機能に由来する面も大きいので、どこまで改善できるか気になる所。接続問題は、サーバーがパンクしてるということも聞きますので、増強による改善は見込めるかな?
任天堂の期待できるスタート。批判も多いが、とにかく成功を果たした。細かい不具合があるWiiが人気となったことと同じだ。これは任天堂の創造力と今でのノウハウの積み重ねによるものだ。クラッシュ等もあるが許容範囲。これから直してもらうことに期待しよう。人々を外に出向かせ、街の探検に熱中させるようになったことには賞賛を送りたい。
大体このようなことが書いてあります。リリース版ということも考慮した、ゲーム性について中心の高評価のレビュー。ingressと同じシステムですが、やっぱりポケモンをゲットできるというのはワクワク感は段違いでしょう!☆が低い人でも、ゲーム性自体は評価している人も多いようです。
レビューの時点で高評価も低評価もとにかく激アツですが、とにかくやってみないと分からんのですよ!アプリを指圧全力でOPEN!!
初めは、自分のキャラの設定などのチュートリアル。それを進めていくと、GPSの位置情報を利用したMAP上に、自分のキャラが映しだされます。
するとMAP上に、ポケモンのシンボルが現れます。こ、これは初代ポケモンのあの3匹・・・!
その内の1つをタップ。
ああああああ!!ヒトカゲや!!!!
現実世界の中に、ポケモンが映しだされます。どうやらヒトカゲは、僕のMac Book Airの中にずっと潜んでいたようです。もう、早く言ってよ☆
下に見えるモンスターボールをスワイプし、ヒトカゲに向かってモンスターボールを投げます。なかなか難しい。しかし数回の後、ポコンと当たって・・・
ヒトカゲ、ゲットだぜええええええええええ!!!!!!
僕のポケモンマスターへの道がここから始まったのです!決してウィロー博士の使いっ走りではありません。
他のポケモンも何匹か出てきましたが、家の中だけでやっててもつまらん!ということで、翌日メルボルンの街の中心部へ行ってみました。あぁ、久々の太陽が眩しい・・・。
街中には所々、オブジェがクルクル回るチェックポイントのようなものがあります。これをポケストップといいます。
これをスワイプすると、モンスターボールなどのアイテムの補給や、ポケモンの卵をゲットすることができます。
このポケストップの場所は施設や駅だったりするのですが、メルボルンには壁に書かれたストリートアートが無数にあり、それらもチェックポイントになってるのが面白いなぁと思いました。
街中を歩いていると、もうそこら中にポケモンが!
ズバット!
ロコン!!きゃわわ!!
イーブイ!!きゃわわ!!
ミュウスリーだっピ!!!!!!!!!!
どんどん懐かしのポケモンが現実世界に現れ、感無量です。これは本気で楽しい。
そしてポケモンと言えばバトル。ポケモンを捕まえていくとレベルが上がり、レベルが5になるとフィールドの所々にあるポケモンジムでバトルできます。トレーナーはそれぞれ3つのチームに別れ、ジムの争奪戦を行います。
CPという値が所謂ポケモンの強さに値します。レベル5になったので行ってみましたが、速攻でやられました。早く互角に戦えるまで育てていきたい。
と、ポケモンを乱獲していたその時、携帯を見つめながら歩いている人に気づきました。これはもしやと思い、ちらっと画面を見つめると、やはりこの人もポケモントレーナー!
「おー、やってるやってる^^」
と、ポケモン仲間がいることに少しの安堵感。
「あれ、この人もやってる?」
またすぐにトレーナーを発見!ちょいちょいいるなぁ!
「あれ、あの集団ってもしかして・・・。え、ちょっと待って。」
自分が妊婦になると、街中にいかに妊婦が多いかに気付くって言いますよね。また、車を買った時も同様で、街中で同じ車種が走っていることにすぐ気付くようになります。これは実際に数が増えたわけではなく、そのものに対する意識が高まり、すぐに目が行くようになるという原理ですね。
まさにそれ。自分がポケモントレーナーになった今、街中に無数のトレーナーがいることに初めて気付きました。なんというか、もうオーラで分かる。自分と同じように、スマホを見つめつつ何かを探していたり、スワイプしてるわけですから。この人多分そうだ、と感じた人をチラ見しにいくと、大体的中します。
画像だけだと雰囲気が掴みにくいかもしれませんが、本当にそこら中にいます。これらの画像でスマホを見つめてる人達、ほぼトレーナーです。
「おー、こっちにもいるいる^^」
と撮りまくり、最早ポケモントレーナーなのかポケモントレーナートレーナーなのか分からなくなってきた僕。ポケモンそっちのけで、トレーナー達の動向を探っておりました。
トレーナー達の行き先を探りながらしばらく歩いていると、異様な雰囲気を持った集団が見えました。
もう20mほど離れた場所から分かりました。あぁ、もうあれは間違いない。ついに突き止めた。
ポケモンの群れポケモントレーナーの群れです。
ここはビクトリア州立図書館。チェックポイントや野生のポケモンも集中し、メルボルンにおけるトレーナー達の一大拠点となっているようでした。
中に入ってみると、こんな感じ。
冗談抜きで、画面内の人達の9割ぐらいはポケモントレーナーです。図書館の外はもちろん、中にまで無数のトレーナー達。熱狂っぷりはここまでだったとは・・・。
トレーナー達が一箇所に集まるのには理由があります。
ポケストップの中にはピンク色の花びらのようなものが舞っている箇所があります。これはポケストップに、ポケモンの出現率が高まるルアーモジュールというアイテムを使用した場所で、誰か1人が使うと30分間、全てのトレーナーに効果があります。
ということは、トレーナーが密集した場所は大抵だれかがアイテムを使うので、常時ポケモン入れ食い状態ということになります。アメリカではお店がこのアイテムを利用して、集客に成功したという例もあるようですね。
まぁこれだけ集まっているのもわかります。やってみると結構ハマります!僕もついでに、ここでしばらく遊んでいました。メルボルンでの生活、しばらくは楽しいものになりそうです。
ポケモントレーナー達の実情調査を終え、満足した僕は帰路に着きました。
「やぁともっくす君、お帰り。ポケモン、沢山ゲットしたかい?」
「博士、この群れを見てください!ポケモントレーナー、めちゃくちゃゲットしました!これからも頑張って、僕、ポケモントレーナーマスターを目指します!」
「・・・チッ」
日本でも配信が開始されたら、皆もなろう!ポケモントレーナートレーナー!!