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竜之介動物病院に学ぶ!愛猫を地震から守るためのたった2つの方法

      2016/08/13

熊本地震の影響でたくさんの人が避難生活を余儀なくされるなか、意外と知られていないのがペットとその飼い主たちの避難生活について。

避難生活中も被災者の方々がペットと一緒に生活できる空間を無料で提供する動物病院が熊本にあります。

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その名は、竜之介動物病院。今回は、自らも熊本地震の被災者である猫あにゃまるが、現地を直接訪れてインタビューした記録をお伝えします。

竜之介動物病院に到着

熊本市の産業道路に竜之介動物病院はあります。入り口にはユニークな置物があり、開放的な雰囲気があります。

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病院の中に入って受付の方にインタビューをさせていただきたいとお願いすると、秘書室長の堀川さんが快くインタビューを受けてくださりました。

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anyamaru
こんにちは!

kumamototo
こんにちは!

anyamaru
今日はお忙しいなかお時間をいただき、ありがとうございます!

kumamototo
いえいえ!

anyamaru
早速になりますが、竜之介動物病院を避難所として開放した理由を教えていただけないでしょうか?

kumamototo
2011年3月の東日本大震災での経験からです。当院院長の徳田が現地に視察に出向き、そこでペットと飼い主がともに避難する場所の必要性を感じました。

東日本大震災では、被災者は自分の体を優先して守るようにといわれていたため、ペットを自宅に置き去りにして避難していたのです。しかし、置き去りにしたペットが心配で、結果として体調を崩される飼主が少なくなかったそうです。また、原発の影響でペットとの車中泊することすら出来ない状況でした。

ここでの経験をもとにして、緊急時でも飼主とペットが共に暮らせるスペースを作ろう!と決意し、2年半前に病院の面積を3倍にして再オープンしました。

anyamaru
素晴らしいにゃん!東日本大震災での経験が、熊本地震に活かされていたのですね。ペットの飼主はとても助かっていると思います。車中泊ですと飼主のエコノミークラス症候群も心配されてますしね。

kumamototo
そうですね。さらに、この時期の熊本は暑いので、車中泊しますとペットが熱中症になります。春ということで油断していた方も多く、震災が起きた最初の数日は緊急搬送が10件もあり、残念なことに1匹の猫が亡くなりました。

anyamaru
切ないにゃん。

kumamototo
熱中症以外にも怪我で負傷したたくさんの猫が搬送されてきました。急な揺れに驚いた猫はパニックに陥りやすいですからね。マンションなどの高い所にいた猫が落ちて死んだり、命は助かったものの骨を折ったり、下半身麻痺になったり。

anyamaru
切ないにゃん。せっかく助かった命なのに。地震の二次災害を防ぐ方法があるといいのですが?

kumamototo
方法はありますよ。地震のような万が一の事態に備え、日ごろからゲージの中に猫が入れる練習をしておくことが大切です。はじめは嫌がる猫が多いのですが、時間がたてば慣れます。

anyamaru
なるほどにゃん!そうすることで、パニックで事故に遭う猫を減らせますね。他にも飼い主が気をつけるべきことはありますか?

kumamototo
ありますよ。例えば、首輪と迷子札です。犬の場合は基本的に狂犬病登録がされているので、首輪をしている犬は野良ではないという前提で飼い主探しがされます。しかし、猫の場合は飼猫でも首輪をつけてない猫もいるので、地震で猫が逃げてしまった場合には野良猫なのか?飼い猫なのか?区別しにくいです。ですので、万が一猫が逃げた時を考えて首輪と、名前と電話番号の書かれた迷子札をつけておくのが大切です。

anyamaru
首輪って、猫のストレスになりませんか?

kumamototo
最初は嫌がります。でも猫は慣れる生き物です。慣れてくればストレスにもなりませんし、万が一に備えて日ごろから慣れさせてください。たったこれだけの気遣いで助かる命つながる命があります。ここ重要ですよ。

anyamaru
心得たにゃん。地震直後の熱中症、怪我で搬送される猫に加え、迷子札のない迷子猫の保護などの仕事も増えてますか?

kumamototo
増えてますね。地震から2、3日たつと次は体調不良で搬送される猫が増えてきました。地震という恐ろしい体験に加えて、避難所生活という慣れない環境の変化が動物たちにストレスを与えているようです。このストレスが原因で飲食しなくなり、その結果体調不良となります。現在は、診察が1日200件弱、入院が100匹、ペットホテルが177匹。当院の容量が100匹ですので入院とペットホテルを合わせると通常の2.5倍以上です。

anyamaru
にゃんと!物資は足りてますか?

kumamototo
足りてます。ペットフードの蓄えが元々1週間分あり、かつ動物たちがストレスが原因でいつもより食べなかったので。ご縁のある運送会社のおかげでペット用の物資の供給だけは安定してます。その反面、ここが動物病院ということもあり、人間用の物資の供給が不十分でしたので、飼主同士で食べ物を持ち寄っています。

anyamaru
良い飼主さんたちですにゃん。でも、いつまでこの病院を避難所として開放されるのでしょうか?

kumamototo
5月7日までです。当初の予定よりも大幅に延期しました。大雨に、まだ余震も続いてますから。

anyamaru
素敵にゃん!引き続き厳しい状況が続くかと思いますが、熊本の猫をはじめ動物たちをよろしくお願いします。

 

避難中の飼い主さん達にインタビュー

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秘書室長の堀川さんのインタビューを終えたあにゃまるは、次にこの病院に避難する猫の飼主2人にインタビューをさせていただきました。まず1人目は、みつまめちゃんの飼主である高橋さん(仮名)です。

anyamaru
みつまめちゃんの体調はどうですか?

mitsumame
臆病な子だから地震直後は怖がってなにも口にしなかったんだけど、4日目から少しづつ食べるようになりました。でも、猫は好き嫌いが激しいから。いつも食べてる猫缶がないので困ってます。

anyamaru
にゃるほど。みつまめちゃんは、動かないでずっとケースの中に入っているのですか?

mitsumame
日中はまったく出てこないで、夜中にこっそり出てきます。臆病者ですから。なにかあったら心配ですが、相談できる先生がすぐ近くにいるので飼主として安心です。本当はブラッシングとかもしてあげたいんだけどね。私は我慢するけどみつまめちゃんには我慢させたくない。

anyamaru
切ないにゃん。

mitsumame
避難生活を初めて経験したので、もうなにがなんだかわからない状況です。

次に、サビ猫のブッチと茶トラのコンちゃんの飼主である山下さん(仮名)にインタビューさせていただきました。

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anyamaru
ここの生活はどうですか?

bucchi
猫にとっては快適です。ペットフードやトイレ用の砂など支給されますし、それ以外の備品も自由に利用できますから。食べ物も飼主同士で分けあってます。

anyamaru
夜中に犬が吠えたり、猫が徘徊したりすることはないですか?

bucchi
あります。でも、夜中にペットが泣こうが、喚(わめ)こうが、飼主同士理解がありますのでだれひとり文句をいいません。こんな時だからこそお互いに理解し合うことが大切です。

anyamaru
にゃるほど。ブッチちゃんとコンちゃんの体調はどうですか?

bucchi
地震からはじめの3日間は、水は飲まないし、なにも食べないし、便もしない。4、5日目にしてようやく水を飲み始めました。猫は環境の変化に敏感な生き物ですから。でも、安心です。ここなら最悪の場合でも点滴で栄養を取れますから。

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避難生活が快適ということは決してありません。しかし、竜之介動物病院という場所があることで飼主には安心が生まれ、それが飼主同士の相互理解につながり、被災時でもこれまでと変わらずにペットを愛すことができます。

このような素晴らしい動物病院の活動があるおかげで、救われる命があります。猫の飼い主である私たちも、できることから始めましょう。

 

愛猫を地震から守るための2か条

日頃から猫がゲージに入る練習をしておく

猫に首輪と迷子札をつける

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