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糖質制限ダイエットに向いている人と向いていない人

      2016/08/13

猫は人間などの哺乳類と比べて、糖質からのエネルギー摂取量を総エネルギーの半分以下にした方が好ましいと言われております。なぜなら、猫は他の哺乳類とは糖代謝が異なり、肝臓における糖分解を促すグルコキナーゼという酵素の発現が低いからです。この意味で、猫は糖質制限ダイエット向きです。

猫 画像

猫を見習って、簡単に痩せるからという理由だけでなく、向き不向きを考慮して糖質制限の検討をすべきです。なぜなら、糖質制限ダイエットにはベネフィットだけでなくリスクも存在するからです。

糖質制限に向いている人は、糖尿病もしくは糖尿病に罹るリスクが高い糖尿病予備群の人です。向いていない人は、糖尿病に罹るリスクが低い人です。糖尿病に罹りやすいかどうかで向き不向きを判別する根拠としては、糖質制限により死亡率が上昇する可能性と、減少する可能性との比較からです。

上記記事には、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋先生が投稿した糖質制限が死亡率を優位に上昇することを証明した論文が紹介されております。

この論文は、27万2216人を対象とした大規模なメタアナリシス試験の結果であり、総カロリーに占める糖質の割合が低い(30~40%)群と高い(60~70%)群とでは、総死亡のリスクが低糖質群で31%有意に増加することが証明されております。

しかし、上記記事にも記載の通り、この論文の解析対象として選ばれた9つの論文の選定基準が不十分であり、能登洋先生が自分の主張を裏付けるために都合の良い論文ばかりを集めた可能性が否定できません。大事なことは、糖質制限の安全性を長期的に否定する論文が存在するという事実です。

猫 画像

平成23年度の死因率 厚生労働省

上記グラフは、日本人の死因別にみた死亡率の年次推移で、縦軸に死亡率、横軸に年次を示しております。悪性新生物(癌)、心疾患、脳血管疾患の3つの死因が右肩上がりに上昇しておりますが、糖尿病は心疾患、脳血管疾患のリスク因子となります。

心疾患、脳血管疾患は、動脈硬化が進行することで発症しますが、糖尿病は動脈硬化の進行を加速させる因子の1つです。つまり、糖尿病は直接的な死因としての死亡率は低いですが、日本人の死亡率第二位の心疾患、第三位の脳血管疾患を発症させるリスクの1つであるということです。

以上の低糖質群による死亡率の上昇と、糖尿病罹患による心疾患、脳血管疾患発症により死亡率の上昇を比較しますと、少なくとも糖尿病もしくは糖尿病予備群の人は、糖質制限により死亡率が減少する可能性があります。つまりは、糖質制限ダイエットにより得られるベネフィットがリスクを上回ります。

もちろん、糖質制限ダイエットにより糖質の摂取量が減ることは、中性脂肪の一種である動物性脂肪などの脂質の摂取量が増えることを意味するため、高脂質が心疾患、脳血管疾患の新たなリスク因子になり得るのでは?という考えもありますが、

上記記事に紹介された論文に、低糖質群は多糖質群に比べて心血管死が優位に少ないこと、かつ飽和脂肪酸の摂取量は脳心血管疾患と無関係であることが証明されております。

本来ならば、たんぱく質、脂質、糖質の三大栄養素をバランスよく摂取する食事方法こそが死亡率を上昇させない食べ方ですが、糖尿病もしくは糖尿病予備群の人はバランスを気にしている余裕はないです。動脈硬化を進展させないために体重を落とすことを優先すべきです。

以上の糖質と死亡率の関係性から、糖質制限ダイエットは猫もやってるから簡単に痩せるからという安易な理由でなく、向き不向きを考慮したうえで検討しましょう。

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